なくしものを探すだけにあらず?「ホラリー占星術」をお勉強しよう<5>②

3・天体の品位

天体の品位とは、あるコンディションに置かれたときに、天体がのびのびとその潜在能力を発揮できるか、逆に委縮したりそれらしさを発揮できないかを見る尺度のこと

いけだ笑み著『ホラリー占星術』p118より

品位を見ることで、関係者としてみなした天体がどんな状態にあるかを判断するわけだね。品位がよければ、天体の状態がよいとみなし、品位が低ければ状態がよろしくないとみなす。

測る方法は大きく分けて二つある。まず一つの目の「エッセンシャルディグニティー」を見ていく。

「エッセンシャルディグニティー」

天体とサインの関係を考える方法で、天体の入っているサインの場所により、加点や減点をしていく。その合計点により品位の高低を測る。加点部分の点数は高い点から順に、

  • ドミサイル(ルーラーのこと) +5点
  • エグザルテーション +4点
  • トリプリシティー +3点
  • ターム +2点
  • フェイス +1点

この部分をチェックして点数を出す。もし上記の加点部分のどこの品位も得られていなければ「ペリグリン(放浪者の意)」扱いとなり、流派によってはマイナス点を追加する。それから次の2点の減点部分をチェックして、最終的な天体の点数を割り出す。

  • デトリメント -5点
  • フォール -4点

このほかに天体相互に「レセプション」が発生しているものを「ミューチャルレセプション」というらしいのだが、これに該当した場合も加点されるとのこと(レセプションについては後程)。

そして以上の加点減点をチェックしていくにあたり、該当する天体の一覧表が本書にはあるんだ。これそのまま掲載したい欲求はあれど、それはやりすぎな感じがするので、ぜひみなさん本を読んでくださいね!!! 

ちなみに……また私のネイタル(レギオモンタナス)でこのエッセンシャルディグニティー見てみました。ペリグリンは-5点してみた。

  • 月はペリグリン -5点
  • 水星はドミサイル +5点
  • 金星はフェイス +1点
  • 太陽はペリグリン -5点
  • 火星はペリグリン -5点
  • 木星はデトリメント -5点
  • 土星はターム +2点

これ見ると、エッセンシャルディグニティーでは一番品位が高いのが水星で、次に土星が高く、金星が続く。それ以外はみんな品位が低かったり放浪して何をしでかすかが分からない具合。品位の高い水星ちゃんだけど、セクトを見たときはエクストラコンディションだったので働きはいまいちなのかも? 品位は放浪者で高くないけれど、セクト的には太陽がよく働くみたいだったもんね。


忘れてならない点として、エッセンシャルディグニティーで分かるのは天体の品位だけであり、その天体が実際に良い働きをするかについてはわからないということ。天体の稼働力を判断するには、アクシデンタルディグニティーを見る必要があるらしい。

「アクシデンタルディグニティー」

アクシデンタルディグニティーとは、その天体の実力を測るために、天体とハウス、天体と太陽の関係、天体の速度、天体の運行、天体とほかの天体との関係、天体と恒星、などの二次的な要因に注目した計算方法だそうです。まぁ、これだけ読んでもさまざまな観点を見ていく必要がありそう。けど、何やらがむしゃらに点数を計算せずとも、占星術師自身の注目する「目」の方が大事なんじゃないかといけだ先生は言ってます。本書ではウィリアム・リリーの加点方式を紹介しているけれど、これが絶対ではないとも言っている。

確かに出生図を読むときに着目するようなアングル近くの天体は力を持つ、だったり、順行逆行などの運行を見たり、聞いたことある項目もあるね。

ただそれ以上にほかにも見ていく項目が多い。多い~~~。列挙してみる。

  • ハウス…アングルなら加点
  • 太陽との位置関係…東西どちらにあるか、月相、コンバストやアンダーサザンビームの中にいるのか、カジミか
  • 天体の運行状況…移動が速いほど天体の力が増す、順行逆行
  • 他の天体とのアスペクト…オーブなしの角度ピッタリなアスペクトのみ考慮する(パーチルという)

逆行天体については、天体を「象徴」ではなく「役割」としてみたとき、下記のような意味がある。
逆行の捉え方の参考になるんではないかな?


水星誤報、誤解や思い違い。コミュニケーションの錯誤。交通機関の混乱や渋滞。物事を変わった視点からとらえたり熟考する傾向。過去を検証したり歴史をさかのぼってひも解く調べ物にも有効。
金星退廃的な快楽主義、デカダンス。浪費。未練、復活愛。甘えや共依存傾向。
火星復讐心。情熱やトラブルの再燃。判断ミスによるけがや事故。過剰な欲望
木星自堕落、甘やかし、無頓着、ダイエットのリバウンド。多忙。
土星見直し、再検討、再構築。見過ごされたと思ったミスや手抜きにツッコミが入る。問題の再浮上。落胆。失望。
本文 p143より

「レセプション」

天体と天体の相互の関係あるいは、一方的な伝手のことを指し、相互に関係がある場合「ミューチャルレセプション」というそうで、その場合はM/Rと表記する。本来レセプションはアスペクトが発生して起こるけれど、そうじゃなくても発生しているとこの本では書いてある。天体から天体への意識が向いているのは確かにそうかもしれない。けれど、関係性が成り立つのならば、やはりアスペクトが必要なんじゃないかなぁって思った。このレセプションはエッセンシャルディグニティーの表を見るとわかりやすい。ルーラー以外のエグザルテーションやトリプリシティでもレセプションは発生するみたいだし、やっぱり表を作らないとダメかねこれは。

なお、自分のネイタルでレセプションを探してみたら、ドミサイル(ルーラーのこと)だと水星を気にする天体が多く、そのうちアスペクトを形成しているのは水星と土星のスクエアだった。この二つのスクエアはよくメランコリックだとか悲観的な知性だとか言われるけど、天体同士の性質も冷たくて乾いている同士だし、私のチャートではレセプションを形成していることがわかったので、そこまで悪い意味合いにならないんじゃないかなぁって気がする。他には月(冷・湿)が木星(熱・湿)に対して好意を持っていて、木星もそれについては認識しているみたいだった。ここもかなりタイトなスクエアなんだけど、そのスクエアに対して月はそこまでしんどく思ってなさそう?

エグザルテーションやトリプリシティを含めると、金星(冷・湿)と木星(熱・湿)はお互いに対して好意を持ち(60度なのでもともといい関係)、月(冷・湿)は太陽(熱・乾)に対してプラスの印象を持っている模様で太陽もそれを認識している。

天体の関係性を見ると、面白いね。

以上の天体の品位、天体の稼働力、天体同士の関係を把握したら、アスペクトで実際の動きを読むStepにうつります。今日はここまで!

Author

ミノル
★西洋占星術:ネイタル太陽♊、月♐、ASC♏
★四柱推命:日干「壬」・月柱主星「偏財」
★算命学:中心「禄存星」
★クリフトンストレングス:慎重さ・内省・共感性・分析思考・運命思考

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA